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アメリカの画家。ワイオミング州コディーの生まれ。ニューヨーク州ロングアイランドで自動車事故死。 1929−31年ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグでアメリカの地方に意識的に題材を取 ろうとする運動、リージョナリズムの代表的な画家ベントンに教えを受けた。38−42年、連邦美術 計画の仕事に従事。この頃の作品は、リージョナリズムに、オロスコやシケイロスなどのメキシコの 壁画作家の影響が混ざりあったきわめて表現主義的なものであるが、47年頃から、床に広げた大 きなキャンバスに、一種のトランス状態に駆られた画家が絵具をじかにぶちまけていくという革命的 な手法、「ドリップ(たらし込み)」に基づいた絵画、いわゆるアクション・ペインティングを展開させた。 これは結果として画面のすべての部分は均一であるとする「オール・オーヴァ(全面をおおう)」の考 え方をもたらし、戦後アメリカ美術の独自性を際立たせた。 |