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ピート・モンドリアン
Piet Mondrian(1872-1944)
 オランダの画家。アメルスフォルトで生まれ、ニューヨークにて没。両親は厳格なカルヴァン派。189
 2−97年アムステルダムの美術学校に学び、はじめは地味な風景画を描いていたが、神智学の影
 響もあって、07年頃から色彩は強烈になり、自然の象徴主義的なヴィジョンの表現に向かった。11
 −14年パリに滞在。断片化された事物を再構成していくキュビスムの手法に感化された「樹木」の連
 作を皮切りに、しだいに純粋な抽象画に進み、オランダに帰っていた16−17年頃には垂直・水平線
 によって区分されたいくつかの原色の平塗りに基づく独特のスタイルに到達、17年ドースブルフとと
 もに「デ・スティル」のグループを結成し、同名の機関誌を中心に新造形主義を提唱した。19年パリ
 に戻る。24年、画面に対角線をもちこんだドースブルフとの意見対立によりデ・スティルから脱退。4
 0年ロンドンを経由してニューヨークに移住。大都会の活力をリズミカルに体現した新しい作風をみせ
 た。